田中碧のポジション・プレースタイル

カタールワールドカップ最終予選ですが、まだまだ予断を許さない状況が続きています。

現在グループBに入っている日本代表は、首位を走るサウジアラビアに続いて、2位に位置しています。

このまま順調に勝ち点を取れれば本戦出場できるのですが、3位のオーストラリアも、すぐ後ろにいる状況です。

まったく安心できる状況にない日本代表ですが、きっと勝ってくれると信じています。

一方、メダルを期待された東京オリンピック日本代表は、残念ながら4位となり、悔しい結果となりましたが、全員すばらしいプレーを見せてくれました。

まだA代表に定着しきっていない選手の中にも、代表での活躍を期待できる選手が数人いました。

今後の日本代表に希望をもたらしてくれる選手として、多くの期待を受けている代表格は、2021年6月にJ1の川崎フロンターレからドイツ2部のデュッセルドルフにレンタル移籍した田中碧選手ではないでしょうか?

オリンピック代表では、オーバーエイジ枠で選出の遠藤航選手とボランチを組み、最終予選でも、システム変更があったオーストラリア戦で先制点を叩き込むなど、存在感が日に日に増しています。

そんなオリンピック世代の有望株である、田中碧選手について今回はご紹介しようと思います。

スポンサーリンク

五輪世代最高のボランチ田中碧の凄さとは!

田中選手は、現在の日本代表では、インサイドハーフのポジションを務めていますが、本職はボランチの選手です。

ユース時代は、アタッカーのポジションだったこともあり、前のポジションも苦手はなく、そつなく熟しているところを見ると、頼もしさを感じてしまいます。

また、所属のデュッセルドルフでも現在インサイドハーフのポジションでプレーすることが多くなっています。

しかし、田中選手の持ち味といえば、危機察知能力を活かした、ボール奪取能力だと思います。

プレッシング能力も高く、強度の高い守備でボールを刈り取るのを得意としているので、どちらかといえば、守備的な選手です。

本人もボールを取ることを意識しているように見えますし、明らかに狙ってやっていますね。

奪ったあとの攻守の切り替えの早さには、毎度驚かされます。

囲まれた状況で、相手に体をぶつけられても、相手の力をうまくいなしてすり抜けていきます。

決して、フィジカルが突出して強いわけではないので、足元の技術と空間認識能力の高さが可能とさせているのでしょう。

もう一つ田中選手の特徴として挙げられるのは、上半身の動きで相手をかわすことができる点です。

これは、バスケットでいう「目でフェイントを入れる」という部分に似ています。

駆け引きの部分でもあるのですが、動きがあまりにもスムーズなので、相手選手が騙されてしまします。(動画:0:20~、0:30~、8:00~)

田中選手のプレーを見ていると、川崎フロンターレのサッカーの体現者だと思わせるプレーが随所で見られます。

ボランチの位置からボールを刈り取り、素早くボールを繋げ、自分もどんどん前に出ていき、ボールポゼッションしながら押し込んでいきます。

このプレースタイルは、川崎フロンターレそのものです。

現日本代表の守田英正選手も、田中選手と同じ川崎フロンターレに所属していましたが、持ち味のパスの質は違えど、プレースタイルは同じです。

川崎フロンターレの環境だからこそ、「ボールをつなぐ意識」、「攻撃のスイッチを入れる縦への展開力」が高くあり、自然とプレーが洗練されていっているような印象を受けます。

名選手から見た田中碧選手が急成長した理由

田中選手は、テクニックや戦術眼も素晴らしいですが、最初から飛びぬけていたわけではありません。

急成長の影には、やはりお手本となる名選手が関係してきます。

川崎フロンターレといえば、何といってもボランチとしての最高のお手本である、元日本代表の中村憲剛さんがいたことが、田中選手の急成長した一番の要因でしょう。

一緒にプレーすることで、自分に足りないものをしっかり確認しながら努力を重ねたことで、今の田中選手があるのだと思います。

中村憲剛さんも、インタビューの時に、田中選手のことを新人で入ってきたときには、こんな選手になるとは思っていなかったと話しています。

また、成長するために何が必要か分析して、それを埋める「努力のできる男」だとも評しています。

ここでも、キャプテン翼の、「北海の荒鷲こと松山光」がでてきましたね。

もともとテクニックはしっかりしていたが、線が細かったし、体も大きくなかったそうです。

それを理解していたので、フィジカルコーチを捕まえて、筋トレを計画的に行ったり、食事管理を徹底したりと、物事を計画的に進めることができたことで、急成長したのだなと思いました。

現所属のデュッセルドルフ では、インサイドハーフでプレーすることの多くなっています。

システムは、4-3-3と川崎フロンターレと同じですが、チーム戦術は違っています。

すでに自分に足りない部分を理解して、対策を立てていることでしょう。

この経験でさらに田中選手のプレーの幅も広がってくると思います。

今の日本代表と同じシステム、同じポジションになるので、田中選手の成長が日本代表の成長となると思うので、頑張ってもらいたいです。

田中選手は日本代表ではボランチ、インサイドハーフどちらが最適か

現状の日本代表で、田中選手を選外にする選択肢はありません。

理由として、現日本代表の「インサイドハーフの選手不足」と「4-5-1と4-3-3システムの併用」があげられます。

これは、守田選手もまったく同じことが言えます。

現在、日本代表は4-3-3システムで戦っています。

今までの、4-5-1システムの中盤よりも、4-3-3の中盤3人には専門性よりも総合力が求められます。

また、5人でプレーした部分を3人で賄うことになるので、広大なスペースをカバーするために、必然的に走力の部分も必要になります。

このシステム変更で、ポジションをつかんだのが、田中選手と守田選手です。

どちらも走攻守そろったすばらしい選手だと思います。

では、田中選手がボランチでもいいのではという意見もでると思いますが、現状だとインサイドハーフに置いておいたほうがいいかなと思います。

現在の中盤3人は、田中選手、守田選手、遠藤航選手ですが、全員ボランチを本職としています。

3人共に高い総合力で素晴らしいプレーをしてくれていますが、個々に特色の違いがあります。

中盤の真ん中は、どうしても守備に割く時間が多くなりますので、より守備範囲の広い選手を置いたほうが効率的です。

3人の中だと、遠藤選手がフィジカル的にも、適任だと思います。

仮に、遠藤選手が出場できないことがあれば、守田選手がその穴を埋めるべきでしょう。

それに、田中選手の場合は、強力なミドルシュートなどの攻撃面でも違いが出せるので、インサイドハーフのほうがいいということになります。

ただ、空いたスペースを3人でうまく埋めているところをみると、「トリプルボランチ」に見えてしまいますけどね。

そう考えると、日本代表をポジション別でみると、中盤が一番安定していますね。

日本代表で、今一番問題のポジションである左サイドバックも、これくらい安泰ならいいのですが。

このまま、4-3-3のシステムでいくのであれば、中盤3人の出来が勝敗を分けることになります。

その中でも、田中碧選手には、伸びしろの部分も含め期待値が高くなるのは仕方がないと思います。

今後の日本代表でも、中心選手になってもらわないといけないと存在です。

皆さんで、田中碧選手を応援しましょう。

そして、タッチの朝倉南ちゃんの「南を甲子園へ連れてって」のセリフばりに「日本をワールドカップへ連れてって」と皆さんでお願いしましょう。

スポンサーリンク